- ✓ 非外科的(メスを使わない)小顔・輪郭整形は、ダウンタイムが少なく、多様な悩みに対応可能です。
- ✓ ボツリヌストキシン注射、ヒアルロン酸注入、脂肪溶解注射、HIFUなどが主な治療法として挙げられます。
- ✓ 治療選択には、個人の骨格、脂肪量、筋肉の発達、皮膚のたるみなどの状態を総合的に判断することが重要です。
小顔・輪郭整形(非外科的)とは、メスを使わずに顔の輪郭を整え、小顔効果を目指す美容医療です。近年、美容医療の分野では外科手術を伴わない非侵襲的(ひしんしゅうてき)な施術の需要が高まっており、国際的な統計でも非外科的治療の増加が報告されています[1]。これらの治療は、ダウンタイムが短く、比較的リスクが低いという特徴があります。
当院では、患者さまが「メスを使わずに自然な変化を希望している」と相談されるケースが非常に多く、非外科的治療の選択肢を幅広く提供しています。
小顔治療の基礎知識と施術

小顔治療の基礎知識と施術について、非外科的アプローチは、顔の筋肉、脂肪、皮膚のたるみ、骨格といった複数の要因にアプローチすることで、顔全体のバランスを整え、小顔効果を実現します。それぞれの治療法が異なるメカニズムで作用するため、患者さまの具体的な悩みに合わせて最適な方法を選択することが重要です。
非外科的治療のメリットとデメリットは?
非外科的治療は、手術に比べて身体への負担が少なく、日常生活への復帰が早いという大きなメリットがあります。しかし、効果の持続期間や変化の度合いには限界があるため、メリットとデメリットを理解した上で治療を選択することが大切です。
| 項目 | 非外科的治療 | 外科的治療(参考) |
|---|---|---|
| 侵襲性 | 低い(注射、照射など) | 高い(切開、骨削りなど) |
| ダウンタイム | 短い(数日~1週間程度) | 長い(数週間~数ヶ月) |
| 効果の持続期間 | 一時的(数ヶ月~数年) | 半永久的 |
| リスク | 比較的低い(内出血、腫れなど) | 比較的高い(感染、神経損傷など) |
| 費用 | 比較的安価(継続費用あり) | 比較的高価(一括費用) |
主な非外科的治療法には何がある?
非外科的治療法は多岐にわたり、それぞれ異なるアプローチで小顔効果をもたらします。臨床の現場では、患者さまの顔の状態や希望に応じて、これらの治療法を単独で、あるいは組み合わせて提案することがよくあります。
ボツリヌストキシン注射
エラの張りが気になる方によく用いられるのが、ボツリヌストキシン注射です。これは、咬筋(こうきん)と呼ばれる咀嚼(そしゃく)筋の発達によって顔が大きく見える場合に有効です。ボツリヌストキシン製剤を咬筋に注入することで、筋肉の過剰な働きを抑制し、徐々に筋肉を萎縮(いしゅく)させることでエラの張りを改善し、シャープな輪郭を形成します。効果は通常3~6ヶ月程度持続するとされています。初診時に「歯ぎしりや食いしばりがひどくてエラが張っている気がする」と相談される患者さまも少なくありません。この治療は、咬筋の緊張を和らげることで、小顔効果だけでなく、歯ぎしりや食いしばりの改善にもつながることがあります。
- 咬筋(こうきん)
- 下顎骨(かがくこつ)と頬骨(きょうこつ)をつなぐ筋肉で、食べ物を噛む際に使われます。この筋肉が発達しすぎると、エラが張って顔が大きく見える原因となることがあります。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は、顔の凹凸を整えたり、ボリュームを補ったりすることで、輪郭を改善する治療です。特に、顎(あご)の形成やこめかみの凹み、頬のたるみ改善などに用いられます。例えば、顎先に注入することで、Eライン(鼻先と顎先を結んだ線)を整え、顔全体のバランスを改善し、小顔に見せる効果が期待できます。また、加齢によるボリュームロス(組織の減少)で生じる顔のたるみや凹みを補うことで、若々しい印象を与えることも可能です。最近では、カルシウムハイドロキシアパタイトのような、より長期的な効果が期待できる注入材を用いた非外科的リフトアップ技術も報告されています[2]。診察の中で、患者さまが「フェイスラインがぼやけてきた」「顎が小さく見える」といった悩みを抱えている場合、ヒアルロン酸注入を検討することが多いです。
脂肪溶解注射
顔の脂肪が原因で顔が大きく見える場合、脂肪溶解注射が有効な選択肢となります。これは、脂肪細胞を溶解・排出させる薬剤を直接脂肪層に注入する治療です。特に、二重あごや頬の脂肪、フェイスラインのもたつきの改善に効果が期待できます。溶解された脂肪は体外へ排出されるため、リバウンドしにくいとされています。複数回の施術が必要となることが一般的ですが、治療を始めて数ヶ月ほどで「フェイスラインがすっきりした」「写真写りが良くなった」とおっしゃる方が多いです。
HIFU(ハイフ)
HIFU(High-Intensity Focused Ultrasound:高密度焦点式超音波)は、超音波エネルギーを皮膚の深層にあるSMAS層(筋膜)や脂肪層に集中的に照射し、熱凝固を起こすことで、たるみを引き締め、リフトアップ効果をもたらす治療です。熱によって組織が収縮し、さらにコラーゲン生成が促進されることで、長期的な引き締め効果が期待できます。メスを使わずにフェイスラインのたるみを改善し、小顔効果を得たい方に適しています。実際の診療では、HIFU治療後に「顔全体が引き締まって、若返ったように感じる」という感想をよく聞きます。
糸リフト(非吸収性糸)
非外科的治療として、吸収性の糸を用いたリフトアップも広く行われています。特殊な医療用の糸を皮下組織に挿入し、たるんだ皮膚や組織を引き上げて固定することで、フェイスラインをシャープにし、小顔効果をもたらします。糸の刺激によってコラーゲン生成が促進され、肌のハリ改善にも寄与するとされています。効果は糸の種類や本数、個人の状態によって異なりますが、一般的に1~2年程度の持続が期待できます。当院では、たるみの程度や患者さまのライフスタイルに合わせて、適切な糸の種類や挿入方法を提案しています。
治療選択のポイントと注意点とは?
非外科的治療を選択する際には、ご自身の顔の悩みや状態を正確に把握し、医師と十分に相談することが不可欠です。顔の非対称性に対する非外科的治療の有効性も報告されており、注入治療やエネルギーベースのデバイスが利用されます[3]。また、顎の増大(チン・オーグメンテーション)においても、外科手術と比較して非外科的アプローチが選択肢となり得ることが示されています[4]。
- 原因の特定: 顔が大きく見える原因が、筋肉の発達、脂肪の蓄積、皮膚のたるみ、骨格のいずれによるものかを診断します。
- 治療法の選択: 原因と希望する効果に応じて、最適な治療法を単独または組み合わせて提案します。
- 期待できる効果と限界: 各治療法で期待できる効果の程度、持続期間、ダウンタイム、費用などを理解することが重要です。
- リスクと副作用: 内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応など、起こりうるリスクや副作用について十分に説明を受けましょう。
非外科的治療は、外科手術に比べて手軽ですが、医療行為であることに変わりはありません。必ず経験豊富な医師によるカウンセリングを受け、ご自身の状態に合った治療法を選択することが大切です。安易な情報に惑わされず、信頼できる医療機関で相談するようにしましょう。
実際の診療では、患者さまの骨格や皮膚の厚み、脂肪のつき方などを総合的に評価し、最適な治療計画を立てることが重要なポイントになります。例えば、咬筋が発達している方にはボツリヌストキシン注射、脂肪が多い方には脂肪溶解注射、たるみが気になる方にはHIFUや糸リフトといったように、個々の状態に合わせたアプローチが必要です。複数の悩みを抱えている場合は、これらの治療を組み合わせることで、より満足度の高い結果につながることもあります。
まとめ

小顔・輪郭整形における非外科的治療は、メスを使わずに顔の印象を改善したいと考える方にとって、非常に魅力的な選択肢です。ボツリヌストキシン注射、ヒアルロン酸注入、脂肪溶解注射、HIFU、糸リフトなど、多様な治療法が存在し、それぞれが異なるメカニズムで小顔効果や輪郭形成効果をもたらします。これらの治療は、ダウンタイムが比較的短く、リスクも外科手術に比べて低いというメリットがあります。
しかし、効果の持続期間には限りがあり、複数回の施術が必要となる場合もあります。最も重要なのは、ご自身の顔の状態や悩みの原因を正確に把握し、経験豊富な医師と十分に相談した上で、最適な治療法を選択することです。医師は、患者さま一人ひとりの骨格、筋肉、脂肪、皮膚のたるみなどを総合的に評価し、具体的な目標と期待できる結果について詳しく説明します。安全で満足のいく結果を得るためには、信頼できる医療機関を選び、適切な情報に基づいた判断が不可欠です。
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よくある質問(FAQ)
- Lina Triana, René M Palacios Huatuco, Gianluca Campilgio et al.. Trends in Surgical and Nonsurgical Aesthetic Procedures: A 14-Year Analysis of the International Society of Aesthetic Plastic Surgery-ISAPS.. Aesthetic plastic surgery. 2024. PMID: 39103642. DOI: 10.1007/s00266-024-04260-2
- Virginia Marcia Amaral, Helena Hotz Arroyo Ramos, Fernanda Aquino Cavallieri et al.. An Innovative Treatment Using Calcium Hydroxyapatite for Non-Surgical Facial Rejuvenation: The Vectorial-Lift Technique.. Aesthetic plastic surgery. 2024. PMID: 38714538. DOI: 10.1007/s00266-024-04071-5
- Clara Lee, Sumin Chae, Han-Jin Kwon et al.. Non-Surgical Correction of Facial Asymmetry: A Narrative Review of Non-Surgical Modalities and Clinical Case Examples.. Journal of clinical medicine. 2025. PMID: 41464729. DOI: 10.3390/jcm14248828
- Yara K Alwathnani, Lama A Alkhwildi, Ali A Almathami et al.. Surgical vs Non-surgical Chin Augmentation: A Systematic Review of Techniques Satisfaction, and Complications.. Aesthetic plastic surgery. 2026. PMID: 41714371. DOI: 10.1007/s00266-026-05611-x
- アルツディスポ(ヒアルロン)添付文書(JAPIC)
- エチゾラム(カウンセリン)添付文書(JAPIC)
