CO2レーザー・CO2フラクショナルレーザーの効果

【CO2レーザー・CO2フラクショナルレーザーの効果】|CO2レーザー・フラクショナルレーザーの効果|医師が解説

最終更新日: 2026-04-09
📋 この記事のポイント
  • ✓ CO2レーザーは組織を蒸散させることで、いぼやほくろの除去、皮膚の再生を促します。
  • ✓ フラクショナルCO2レーザーは微細な穴を開け、周囲組織へのダメージを抑えつつ真皮のコラーゲン生成を促進します。
  • ✓ ニキビ跡やしわ、肌質改善など幅広い皮膚の悩みに対応可能ですが、ダウンタイムやリスクを理解することが重要です。
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき作成されています。記事内には当院の治療・サービスに関する情報が含まれます。

CO2レーザーやCO2フラクショナルレーザーは、皮膚の様々な悩みに対応できる医療用レーザー治療です。これらの治療は、皮膚の表面を削ることで病変を除去したり、微細な穴を開けて肌の再生を促したりする効果が期待できます。特に、ニキビ跡、しわ、肌のハリの改善など、幅広い美容皮膚科領域で活用されています。

CO2レーザーの基礎知識

CO2レーザーの仕組みと皮膚への作用を解説する図解
CO2レーザーの基本原理

CO2レーザーとは、炭酸ガス(CO2)を媒体として波長10,600nmの赤外線を発生させる医療用レーザーの一種です。この波長のレーザー光は水に吸収されやすい性質を持つため、約70%が水分で構成される皮膚組織に照射されると、瞬時に水分が蒸散し、組織が削り取られます。当院では、いぼやほくろの除去を希望される患者さまに、このCO2レーザー治療を提案することが多くあります。

CO2レーザーの作用機序とは?

CO2レーザーは、組織内の水分に吸収されると熱エネルギーに変換され、瞬間的に組織を蒸散(気化)させることで病変を除去します。この作用により、メスを使わずに組織を切除することが可能です。また、レーザー照射と同時に血管が凝固されるため、出血が少ないという利点もあります。

蒸散(じょうさん)
レーザーの熱エネルギーによって組織内の水分が気化し、組織が瞬時に消失する現象です。これにより、皮膚の病変を正確に除去できます。

どのような症状に効果が期待できますか?

CO2レーザーは、主に皮膚の隆起性の病変(盛り上がった病変)の除去に用いられます。具体的な適応症としては、以下のようなものが挙げられます。

  • ほくろ(色素性母斑): 盛り上がりのあるほくろの除去に有効です。
  • いぼ(尋常性疣贅、脂漏性角化症など): ウイルス性のいぼや、加齢に伴う脂漏性角化症の除去に適しています。
  • アクロコルドン(スキンタグ): 首や脇の下などにできる小さな突起状のいぼの除去に用いられます。
  • 汗管腫(かんかんしゅ): 目の周りにできる小さなブツブツの治療にも応用されます。

臨床の現場では、患者さまが長年気にされていた顔のほくろや、首の小さなイボがCO2レーザーによってきれいに除去され、「もっと早く治療すればよかった」とおっしゃるケースをよく経験します。正確な照射により、周囲の正常な皮膚へのダメージを最小限に抑えながら治療を進めることが可能です。

CO2フラクショナルレーザーとは?その違いは?

CO2フラクショナルレーザーは、従来のCO2レーザーをさらに進化させた技術です。従来のCO2レーザーが皮膚の表面を広範囲にわたって蒸散させるのに対し、フラクショナルレーザーはレーザー光を微細な点状に分割して照射します。これにより、皮膚にごく小さな穴(マイクロアブレーションゾーン)を無数に開け、周囲には正常な皮膚を残すことができます。

この「点状照射」という特徴が、従来のCO2レーザーとの大きな違いであり、治療後のダウンタイム(回復期間)の短縮や、リスクの軽減に寄与します。周囲の正常な皮膚組織が残ることで、そこから新しい細胞が再生されやすくなるため、より迅速な治癒が期待できます。

CO2フラクショナルレーザーの作用機序と効果

CO2フラクショナルレーザーが皮膚に微細な穴を開けると、その周囲の組織には熱が加わり、古いコラーゲンが収縮します。同時に、皮膚は傷を修復しようとする自然治癒力によって、新しいコラーゲンやエラスチンの生成を促進します。この「創傷治癒プロセス」が、肌の根本的な若返りや改善をもたらします。

具体的には、以下のような効果が期待できます。

  • ニキビ跡・瘢痕(はんこん)の改善: 特に凹んだニキビ跡(萎縮性瘢痕)に対しては、真皮のコラーゲン再構築を促すことで、瘢痕組織を滑らかにする効果が報告されています。複数の研究で、超パルスCO2フラクショナルレーザーが陥凹性ニキビ跡の治療に有効であることが示されています[1][3]
  • しわ・小じわの改善: コラーゲンとエラスチンの生成促進により、肌のハリと弾力が増し、しわが目立ちにくくなります。
  • 毛穴の開きの改善: 皮膚のターンオーバーが促進され、毛穴の詰まりや開きが改善される可能性があります。
  • 肌の質感・トーンの改善: 全体的な肌のキメが整い、なめらかで均一な肌質へと導かれることが期待されます。

実際の診療では、ニキビ跡で悩む若い患者さまから「肌の凹凸が目立たなくなった」というお声をよく聞きます。また、最近の研究では、ヒト脂肪組織由来幹細胞エクソソームとフラクショナルCO2レーザーの併用療法がニキビ跡に対して有効である可能性も示唆されています[2]。これは、再生医療との組み合わせでさらなる効果が期待できることを示唆しています。

CO2レーザーとフラクショナルCO2レーザーの比較

両者の主な違いを以下の表にまとめました。

項目CO2レーザー(通常)CO2フラクショナルレーザー
照射方法面状に広範囲を蒸散点状に微細な穴を開ける
主な目的病変の除去(ほくろ、いぼなど)肌質改善、ニキビ跡、しわ
ダウンタイム比較的長い(1〜2週間程度)比較的短い(数日〜1週間程度)
リスク色素沈着、瘢痕形成色素沈着、赤み、乾燥
治療深度表皮〜真皮上層表皮〜真皮深層

治療を受ける際の注意点やリスクは?

CO2レーザーおよびCO2フラクショナルレーザー治療には、いくつかの注意点やリスクが伴います。これらを事前に理解しておくことが重要です。

  • ダウンタイム: 治療後は赤み、腫れ、かさぶたなどが生じ、数日から2週間程度のダウンタイムが必要です。フラクショナルレーザーの場合、点状の小さなかさぶたが多数できることがあります。
  • 色素沈着: 治療後に炎症後色素沈着(PIH)が生じることがあります。特に日本人の肌は色素沈着を起こしやすいため、紫外線対策や適切なスキンケアが不可欠です。通常は数ヶ月で薄くなりますが、完全に消えるまで時間がかかる場合もあります。
  • 感染症: 治療部位が傷になるため、細菌感染のリスクがあります。清潔を保ち、処方された軟膏などを正しく使用することが重要です。
  • 瘢痕(はんこん)形成: まれに、治療部位が盛り上がったり凹んだりする瘢痕が残る可能性があります。
⚠️ 注意点

治療後の紫外線対策は非常に重要です。日焼け止めを塗るだけでなく、帽子や日傘の使用など、徹底した遮光を心がけてください。これにより、色素沈着のリスクを軽減できます。

これらのリスクを最小限に抑えるためには、経験豊富な医師による適切な診断と施術、そして患者さまご自身による丁寧な術後ケアが不可欠です。初診時に「どのくらいで治りますか?」「跡は残りませんか?」と相談される患者さまも少なくありませんが、肌の状態や体質によって回復期間や結果には個人差があることを丁寧に説明し、納得して治療を受けていただくことが大切です。専門家によるコンセンサスでは、顔の皮膚若返り治療におけるアブレイティブフラクショナルCO2レーザーの使用について、詳細な臨床推奨が示されています[4]

まとめ

CO2レーザー治療のメリットとデメリットをまとめた表
CO2レーザー治療の要点

CO2レーザーとCO2フラクショナルレーザーは、それぞれ異なる特性を持つ医療用レーザー治療であり、皮膚の様々な悩みに対して効果が期待できます。CO2レーザーは、ほくろやいぼなどの隆起性病変の除去に用いられ、短時間で病変を取り除くことが可能です。一方、CO2フラクショナルレーザーは、肌に微細な穴を開けることで、ニキビ跡、しわ、毛穴の開き、肌質の改善といった、より広範な肌の再生を促す効果が期待されます。いずれの治療もダウンタイムやリスクが伴うため、治療を受ける際は、医師と十分に相談し、ご自身の肌の状態や期待する効果、リスクについて理解を深めることが重要です。適切な治療計画と丁寧な術後ケアにより、より良い治療結果を目指すことができます。

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患者が医師にCO2レーザー治療について質問する様子
CO2レーザーのよくある質問

よくある質問(FAQ)

CO2レーザー治療は痛いですか?
治療前に局所麻酔を行うため、施術中の痛みはほとんど感じないことが一般的です。麻酔が切れた後、数時間から数日間はヒリヒリとした痛みや熱感が続くことがありますが、痛み止めでコントロールできる程度です。
CO2フラクショナルレーザーのダウンタイムはどのくらいですか?
個人差がありますが、一般的に赤みや腫れ、点状のかさぶたが3〜7日程度続くことが多いです。メイクでカバーできる程度の赤みであれば、数日後から可能です。完全に落ち着くまでは1〜2週間かかることもあります。
治療後に気をつけるべきことは何ですか?
治療後は、紫外線対策を徹底し、保湿を十分に行うことが非常に重要です。また、処方された軟膏や内服薬がある場合は、医師の指示に従って正しく使用してください。治療部位を強く擦ったり、刺激を与えたりすることは避けてください。
CO2レーザー治療は保険適用になりますか?
治療内容や目的によって異なります。病変の治療(例えば、悪性が疑われるほくろや、生活に支障をきたすいぼなど)であれば保険適用となる場合がありますが、美容目的の治療(ニキビ跡、しわ、肌質改善など)は原則として自由診療となります。事前に医療機関にご確認ください。
この記事の監修医
👨‍⚕️
倉田照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長