ヘパリン類似物質の効果・副作用・使い方|乾燥肌・血行障害に効く外用薬

ヘパリン類似物質とは

ヘパリン類似物質とは、医療用医薬品の皮膚保湿剤です。

主に乾燥肌の治癒薬に用いられる医療用医薬品であり、人の肝臓で生成される糖類の一種「ヘパリン」に似た成分で、親水性、保水性があるため持続的な保湿効果があることが特徴の医療用医薬品です。

また、血液の流れを良くする血行促進作用、抗炎症作用も期待できます。

ヘパリン類似物質の効果・効能

ヘパリン類似物質は下記の作用に有効性が認められています。

  • 保湿

  • 血行促進

  • 抗炎症

ヘパリン類似物質使用方法

通常1日に1回〜数回適量患部に使用します。

※使用する量に特に制限はありませんが、患部広さに応じて適量使用してください。

ヘパリン類似物質の種類

ヘパリン類似物質は剤形が複数あり、お悩みの症状によっていずれかが処方されます。

  • クリーム
    皮膚への浸透が良く高い保湿効果があり、クリームの種類にもよりますが比較的刺激も少なく伸びがいいのが特徴です。

  • ローション
    乳剤性ローションと水溶性ローションの2種類があり保湿力はクリームより劣りますが広範囲にのび頭部など毛の生えている部位にも使用可能です。

  • フォーム
    泡タイプで伸びがよく油分をあまり含まないためさっぱりとした使用感です。

  • スプレー
    スプレータイプで中身はローションですがプッシュすることで塗布することができ、短時間でも塗りやすいのが特徴です。

剤型は異なりますが効果に大きな差はありません。

ヘパリン類似物質の副作用

主な副作用

基本的には副作用の発生頻度は少ないですが、稀に皮膚炎・そう痒・発赤・発疹・潮紅や、皮膚の投与部位に紫を起こすことがあります。このような症状が出た場合は直ちに使用を中止し、医師にご相談ください。

ヘパリン類似物質が使えない方

禁忌

  • 血友病、血小板減少症、紫斑病等をお持ちの患者さま

  • わずかな出血でも重大な結果を来すことが予想される患者さま

ヘパリン類似物質 臨床効果

皮脂欠乏症患者54例、進行性指掌角皮症患者27例を 対象にヘパリン類似物質ローション0.3%の適量を1日 2~3回、皮脂欠乏症は2週間、進行性指掌角皮症は4 週間単純塗擦した一般臨床試験における改善率は、次のとおりであった。 副作用は認められなかった。

引用:東亜薬品株式会社「ヘパリン類似物質添付文書」

よくある質問

ヘパリン類似物質は妊婦や授乳婦は服用できますか?

妊娠中の投与に関する安全性は確立しておりませんが、これまでに胎児への影響は報告されておりませんので使用していただいて問題ありません。不安な場合は医師の指示のもとご使用ください。

ヘパリン類似物質は顔に使用可能ですか?

顔に使用していただいても問題ありません。日頃からのしっかりとした保湿を行うことでトラブルの起きにくいお肌を保つことができます。

ヒルドイドとの違いは?

ヘパリン類似物質が配合されている先発医薬品「ヒルドイド」、後発医薬品「ヘパリン類似物質クリーム」です。成分も効果もほぼ同じと考えて差し支えありません。

使用できない部分はありますか?

目、粘膜(口腔、鼻腔、膣など)には使用しないでください。

参考文献

帝国製薬株式会社「ヘパリン類似物質外用スプレー0.3%インタビューフォーム」

ニプロ株式会社「ヘパリン類似物質クリーム0,3%/ローション0,3%インタビューフォーム」

東亜薬品株式会社「ヘパリン類似物質添付文書」