ゲンタマイシン(ゲンタシン軟膏)の効果・副作用・使い方|皮膚感染症治療薬の正しい使用法

ゲンタシン軟膏とは

ゲンタシン軟膏(一般名:ゲンタマイシン)は皮膚感染症に使われるアミノグリコシド系の抗生物質です。

同じ成分のゲンタシンクリームもあります。こちらは軟膏タイプよりもさらっとしており塗りやすいですが、症状や部位によってどちらが処方されるかは変わってきます。

ゲンタシン軟膏の効果・効能

ゲンタシン軟膏の有効成分はゲンタマイシン硫酸塩です。肌の感染症に広く使用されていますが、添付文書では下記が適応症とされています。

  • 表在性皮膚感染症

  • 慢性膿皮症

  • びらん・潰瘍の二次感染

抗生物質が含有されているため、ニキビの原因菌(アクネ菌)や黄色ブドウ球菌の殺菌作用があります。そのため細菌感染を起こしているニキビの治療にも効果がありますが、白ニキビや黒ニキビには効果が期待できません。

ゲンタシン軟膏の使用方法

患部を石鹸と水で洗ってから、水気を拭き取って乾燥させます。1日に1回~数回塗ってください。

ガーゼに薄く塗ってそれを患部に貼る方法もあります。

注意点として、ゲンタシン軟膏をはじめとする抗生物質は必要最小限の期間だけ使用することが重要です。これはむやみに使ってしまうと耐性菌が発現することがあり、自分の症状が治りにくくなるのはもちろん、周囲の人にも広がってしまう可能性があります。なんとなく効きそうだからという理由で自己判断で塗るのはやめましょう。

ゲンタシン軟膏の副作用

主な副作用

腎障害、難聴、過敏症、発疹などが見られます。

重大な副作用

現在、重大な副作用は報告されていません。

ゲンタシン軟膏が使えない方

以下の薬に対し過敏症の既往歴のある人は、ゲンタシン軟膏を使用できません。

  • ゲンタマイシン硫酸塩

  • 他のアミノグリコシド系抗生物質

  • バシトラシン(商品名:バラマイシン軟膏[バシトラミン+フラジオマイシン硫酸塩])

ゲンタシン軟膏 臨床効果

17.1 有効性及び安全性に関する試験

17.1.1 国内一般臨床試験

237例においてゲンタシン軟膏及びクリームは表在性皮膚感染症には82.8%(106/128)、湿疹及び類症の二次感染には69.8%(37/53)、慢性膿皮症の二次感染には64.9%(24/37)、びらん・潰瘍の二次感染には57.9%(11/19)の有効率を示した。

引用:ゲンタシン軟膏 添付文書

よくある質問

残薬のゲンタシン軟膏を擦り傷に使ってもいいですか?

耐性菌の発現・増加につながるため、医師の診断を受けて使うようにしてください。

やけどには効きますか?

ゲンタシン軟膏にやけどを治す効果はありませんが、やけどの患部からの細菌感染には効果があります。ただし自己判断で塗るのではなく、医師の診断を受けてから使用するようにしてください。

ゲンタシン軟膏に市販薬はありますか?

ゲンタシン軟膏と同じ成分の市販薬はありませんが、ゲンタシンの有効成分であるゲンタマイシン硫酸塩と同系統の成分(フラジオマイシン)を含む市販薬「バラマイシン軟膏」があります。ただし適応が異なるため、ゲンタシン軟膏の代わりに市販薬を使うことはできません。医師の処方を受けるようにしてください。

参考文献

ゲンタシン軟膏 添付文書

高田製薬株式会社 ゲンタシン®軟膏0.1% ゲンタシン®クリーム0.1% インタビューフォーム