ニキビ跡の美容治療

【ニキビ跡の美容治療】|種類と効果的な治療法を解説

最終更新日: 2026-04-08
📋 この記事のポイント
  • ✓ ニキビ跡は炎症の程度や皮膚のダメージによって、赤み、色素沈着、クレーターなど多様な種類があります。
  • ✓ 美容治療では、ニキビ跡の種類に応じてレーザー治療、ピーリング、マイクロニードリングなどが選択されます。
  • ✓ 複数の治療法を組み合わせることで、より効果的な改善が期待できる場合があります。
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき作成されています。記事内には当院の治療・サービスに関する情報が含まれます。

ニキビ跡は、ニキビが治った後に皮膚に残る変化の総称であり、その種類や程度は多岐にわたります。適切な治療を選択するためには、まずご自身のニキビ跡がどのようなタイプであるかを正確に把握することが重要です。ここでは、ニキビ跡の種類とその原因、そして効果が期待できる美容医療について詳しく解説します。

ニキビ跡の種類と原因とは?

アイスピック型、ボックスカー型などニキビ跡の様々な種類と特徴
ニキビ跡の主な種類

ニキビ跡とは、ニキビによる炎症が治まった後に皮膚に残る、赤み、色素沈着、または皮膚の凹凸などの変化を指します。これらのニキビ跡は、ニキビの炎症の程度や期間、自己処理の有無、体質などによって様々な形で現れます。

ニキビ跡はなぜできるのでしょうか?

ニキビ跡ができる主な原因は、ニキビによる皮膚の炎症です。毛穴の詰まりから始まるニキビは、アクネ菌の増殖により炎症を起こし、周囲の皮膚組織にダメージを与えます。このダメージが修復される過程で、異常な色素沈着が生じたり、コラーゲンやエラスチンといった皮膚の構成成分が破壊されたりすることで、様々な種類のニキビ跡が形成されます。

臨床の現場では、炎症性の強いニキビを放置してしまい、深いクレーター状のニキビ跡になってから相談に来られる患者さまをよく経験します。早期の適切な治療がいかに重要かを実感する瞬間です。

ニキビ跡の主な種類と特徴

ニキビ跡は大きく分けて、色素沈着、赤み、そしてクレーター(瘢痕)の3つのタイプに分類されます。それぞれの特徴を理解することが、適切な治療法を選ぶ第一歩となります。

炎症後紅斑(PIE)
ニキビが治った後に残る赤みのある跡です。炎症によって毛細血管が拡張したり、新たな血管が形成されたりすることで生じます。数ヶ月から年単位で自然に薄れることもありますが、治療によって改善を早めることが可能です。
炎症後色素沈着(PIH)
ニキビの炎症によってメラニン色素が過剰に生成され、皮膚に茶色や黒っぽいシミとして残るものです。特に色黒の方や、ニキビを触ったり潰したりする習慣がある方に多く見られます。紫外線に当たると悪化しやすい特徴があります。
ニキビ痕(瘢痕)
皮膚の真皮層までダメージが及び、組織が破壊されたり、過剰に修復されたりすることで生じる凹凸のある跡です。クレーター状の凹み(萎縮性瘢痕)や、盛り上がったケロイド状の跡(肥厚性瘢痕)があります。

クレーターの種類

クレーター状のニキビ跡は、その形状によってさらに細かく分類され、それぞれに適した治療法が異なります。

  • アイスピック型: 毛穴の開口部から深く、V字型に皮膚が陥没したタイプ。最も治療が難しいとされることがあります。
  • ボックスカー型: 垂直な壁を持つ、四角い箱状に陥没したタイプ。比較的浅いものから深いものまであります。
  • ローリング型: 緩やかなカーブを描いて皮膚が陥没し、波打つような見た目のタイプ。真皮の線維組織が皮膚表面を引っ張ることで生じます。

これらのニキビ跡は、一度形成されると自然治癒が難しく、特にクレーター状の瘢痕は専門的な治療が必要となります。当院では、初診時に「どのタイプのニキビ跡なのか、どうすれば治るのか」と相談される患者さまも少なくありません。正確な診断が治療の成功には不可欠です。

⚠️ 注意点

ニキビ跡の治療は、ニキビの活動期が終わり、新たなニキビができにくくなってから検討することが一般的です。活動性のニキビがある場合は、まずニキビそのものの治療を優先します。

ニキビ跡の美容医療にはどのようなものがある?

ダーマペン、レーザー治療、ピーリングなどニキビ跡の美容医療の選択肢
ニキビ跡の美容医療

ニキビ跡の美容医療は、その種類や深さに応じて多岐にわたります。近年では、レーザー治療、マイクロニードリング、ピーリングなど、様々なアプローチが開発されており、患者さま一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの治療計画が重要となります[4]

レーザー治療はニキビ跡に効果があるのでしょうか?

レーザー治療は、ニキビ跡の中でも特に赤みや色素沈着、そしてクレーター状の凹凸に対して効果が期待できる治療法です。レーザーの種類によって作用機序が異なり、ターゲットとするニキビ跡の種類も変わります。

エネルギーベースのデバイス、特にレーザー治療は、ニキビ跡の治療において国際的なコンセンサス勧告でもその有効性が認められています[1]

主なレーザー治療の種類

  • フラクショナルレーザー: 皮膚に微細な穴を多数開け、皮膚の再生を促す治療法です。真皮層のコラーゲン生成を促進し、クレーター状のニキビ跡の改善に期待が持てます。アブレイティブ(皮膚表面を蒸散させる)とノンアブレイティブ(皮膚表面を傷つけない)の2種類があります。
  • ピコレーザー: 短いパルス幅でレーザーを照射し、メラニン色素を微細に粉砕することで、炎症後色素沈着の改善に効果が期待できます。また、低出力で真皮層に刺激を与える「ピコトーニング」や「ピコフラクショナル」は、肌のトーンアップやハリ感の改善にも寄与するとされています。
  • Vビームレーザー(色素レーザー): 赤みに特化したレーザーで、炎症後紅斑の改善に用いられます。拡張した毛細血管に選択的に作用し、赤みを軽減します。

実際の診療では、患者さまのニキビ跡の状態に合わせて、これらのレーザーを単独で用いるか、あるいは複数の種類を組み合わせて治療計画を立てることが重要なポイントになります。

マイクロニードリングやラジオ波治療はニキビ跡に有効ですか?

マイクロニードリングやラジオ波(RF)治療も、ニキビ跡、特にクレーター状の瘢痕に対して有効性が報告されている治療法です。

  • マイクロニードリング: 非常に細い針で皮膚に微細な穴を開け、皮膚の自然治癒力を利用してコラーゲンやエラスチンの生成を促進します。これにより、皮膚の凹凸が改善され、肌の質感向上も期待できます。システマティックレビューでも、ニキビ跡の治療法としてのマイクロニードリングの有効性が示されています[2]
  • ラジオ波(RF)マイクロニードリング: マイクロニードリングとラジオ波エネルギーを組み合わせた治療です。針を皮膚に挿入し、その先端からラジオ波を照射することで、真皮層の深部に熱エネルギーを届け、より強力なコラーゲン生成を促します。これにより、クレーターの改善だけでなく、肌の引き締め効果も期待できます[3]

当院では、治療を始めて数ヶ月ほどで「肌の凹凸が目立たなくなってきた」「化粧のノリが良くなった」とおっしゃる方が多く、これらの治療が患者さまの自信を取り戻す一助となっていることを実感しています。

その他の治療法には何がありますか?

レーザーやマイクロニードリング以外にも、ニキビ跡の種類に応じて様々な治療法が選択されます。

  • ケミカルピーリング: サリチル酸やグリコール酸などの薬剤を皮膚に塗布し、古い角質を除去することで、肌のターンオーバーを促進します。色素沈着や浅い凹凸の改善に効果が期待できます。
  • サブシジョン: ローリング型のクレーターに対し、皮膚の真皮層と皮下組織をつなぐ線維組織を、針を用いて切断する治療です。これにより、皮膚表面が引っ張られるのを解放し、凹みを持ち上げることが期待できます。
  • ダーマペン: マイクロニードリングの一種で、微細な針で皮膚に穴を開け、薬剤を浸透させやすくしながら皮膚の再生を促します。

ニキビ跡のタイプ別治療法比較

ニキビ跡の種類主な治療法期待される効果
炎症後紅斑(赤み)Vビームレーザー、光治療(IPL)赤みの軽減、血管の収縮
炎症後色素沈着(茶色いシミ)ピコレーザー、ケミカルピーリング、ハイドロキノン外用メラニン色素の排出促進、シミの改善
クレーター(凹凸)フラクショナルレーザー、マイクロニードリング、RFマイクロニードリング、サブシジョンコラーゲン生成促進、皮膚の再生、凹凸の改善

ニキビ跡の治療は、単一の治療法で完結するとは限りません。複数の治療法を組み合わせることで、より高い相乗効果が期待できる場合もあります。例えば、クレーター治療と同時に色素沈着の改善も目指すなど、患者さまの肌の状態と目標に合わせて最適なプランを提案します。当院では、患者さまの肌質やライフスタイルを考慮し、無理なく続けられる治療法を一緒に検討することを大切にしています。

まとめ

ニキビ跡の治療法を検討する女性が医師と相談している様子
ニキビ跡治療の相談風景

ニキビ跡は、ニキビの炎症によって生じる皮膚の様々な変化であり、赤み、色素沈着、クレーターなど多岐にわたります。それぞれのニキビ跡の種類や深さによって、適した美容医療が異なります。レーザー治療(フラクショナルレーザー、ピコレーザー、Vビームレーザーなど)、マイクロニードリング、ラジオ波(RF)マイクロニードリング、ケミカルピーリング、サブシジョンなどが主な治療法として挙げられます。これらの治療法は、皮膚の再生を促したり、色素を分解したり、凹凸を改善したりすることで、ニキビ跡の目立たない健やかな肌へと導くことを目指します。複数の治療法を組み合わせることで、より効果的な改善が期待できる場合もありますが、治療効果には個人差があるため、専門の医師と相談し、ご自身の肌の状態に合わせた最適な治療計画を立てることが重要です。

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よくある質問(FAQ)

ニキビ跡の治療はどれくらいの期間がかかりますか?
ニキビ跡の種類や重症度、選択する治療法によって大きく異なります。色素沈着や赤みは数ヶ月から半年程度で改善が見られることが多いですが、クレーター状のニキビ跡は半年から1年以上と長期的な治療が必要になることもあります。複数回の治療を継続することで、徐々に改善が期待できます。
ニキビ跡の治療に痛みはありますか?
治療法によって痛みの感じ方は異なります。レーザー治療やマイクロニードリングでは、麻酔クリームを使用することで痛みを軽減することが可能です。治療中に感じる痛みについては、事前に医師やスタッフにご相談ください。
治療後にダウンタイムはありますか?
多くの美容治療にはダウンタイムが伴います。レーザー治療やマイクロニードリングでは、赤み、腫れ、かさぶたなどが数日から1週間程度続くことがあります。治療法によってダウンタイムの期間や程度は異なるため、治療前に十分な説明を受け、ご自身のスケジュールに合わせて計画を立てることが大切です。
ニキビ跡の治療は保険適用になりますか?
一般的に、ニキビ跡の美容治療は保険適用外の自由診療となります。ただし、一部の治療や、ニキビそのものの治療に関しては保険が適用される場合があります。費用については、カウンセリング時に詳しくご確認ください。
この記事の監修医
👨‍⚕️
倉田照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長