ハイチオールの効果・副作用・服用方法|L-システイン配合薬の正しい使い方

ハイチオールとは

ハイチオール(一般名:L-システイン)は、生体内のSH酵素を不活化することで皮膚の代謝の正常化やアレルギーの抑制・解毒などの効果が期待できます。

ハイチオールの効果・効能

ハイチオールは下記への効果・効能があります。

  • 湿疹、中毒疹、薬疹、じん麻疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑

  • 放射線障害による白血球減少症

放射線障害は電離放射線の被曝により組織が損傷した状態です。放射線を大量に浴びると血球の産生量が減ってしまい、その一つである白血球も減少してしまいます。ハイチオールは放射線障害で減った白血球の数を元に戻す効果があります。

ハイチオールの美容効果について

ハイチオールは美容目的でも処方されることの多い薬です。下記のような美容効果が期待できます。

シミ・そばかす・肝斑の改善

L-システインがチロシナーゼという酵素の産生を阻害することで、メラニン色素の生成を抑制します。また、肌のターンオーバーを整える作用もあるため、メラニン色素の排出にも効果的です。これによりシミ・そばかす・肝斑などの改善に効果があります。

コラーゲンの生成を助ける

L-システインにはコラーゲンの生成を促す効果があります。これにより肌のハリやツヤが維持できます。

毛穴づまり・ニキビの改善

L-システインには皮膚のターンオーバーを正常化する働きがあるため、古くなった角質が剥がれ落ちやすくなります。これにより皮脂が毛穴に詰まることを改善したり、ニキビもできにくくなります。

ハイチオールの服用方法

湿疹、中毒疹、薬疹、じん麻疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑の場合

通常成人は下記1回量を1日2~3回経口投与します。なお、年齢・症状により適宜増減することがあります。

L-システインとして1回80mg

  • ハイチオール錠40 2錠

  • ハイチオール錠80 1錠

  • ハイチオール散32% 250mg

放射線障害による白血球減少症の場合

通常成人は下記1回量を1日3回経口投与します。なお、年齢・症状により適宜増減することがあります。

L-システインとして1回160mg

  • ハイチオール錠40 4錠

  • ハイチオール錠80 2錠

  • ハイチオール散32% 500mg

この他、高齢者は生理機能が低下しているため減量などが検討されます。

ハイチオールの副作用

ハイチオールは副作用が少なく、比較的安心して使える薬です。万が一副作用が見られた場合は服用を中止して医師に相談するようにしてください。

主な副作用

悪心、下痢、口渇、軽度の腹痛など

重大な副作用

重大な副作用は報告されていません。

ハイチオールが使えない方

ハイチオールの使用が禁忌とされている疾患や病態はありませんが、主成分のL-システイン以外の添加物にアレルギーがある場合は服用できません。

添加物については下記をご覧ください。

剤型・規格

添加物

ハイチオール錠40

結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、

ハイチオール錠80

結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、

ハイチオール散32%

乳糖水和物、ブドウ糖

他に内服中の薬がある方

ハイチオールに併用禁忌の薬はありませんが、L-システインは市販薬やサプリメントにも含まれていることがあります。そのため併用する場合は過剰摂取とならないようご注意ください。

L-システインは過剰摂取によりインスリンの働きが妨げられ、糖尿病リスクが上昇するおそれがあります。

ハイチオール 臨床効果

〈湿疹、中毒疹、薬疹、じん麻疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑〉

1)国内臨床試験 一般臨床試験として1326例、二重盲検試験として189例の総計1515例について臨床試験を実施し、本剤の有効性が認められている3,4) 。 疾患別の有効率は、湿疹・皮膚炎86.0%(227/264)、じん麻疹71.9%(120/167)、薬疹・中毒疹89.0%(250/281)、ざ瘡75.4%(255/338)、紅斑86.6%(123/142)であった。 

〈放射線障害による白血球減少症〉 

2)国内臨床試験 一般臨床試験として249例、二重盲検試験として189例の総計438例について臨床試験を実施し、各種癌患者の放射線治療における放射線防護効果を白血球減少の発現を指標として判定したところ、一般臨床では有効率83.9%(209/249)、二重盲検においても有意の薬効が認められている5,6) 。 

引用:久光製薬株式会社「医薬品インタビューフォーム」

https://www.info.pmda.go.jp/go/interview/2/6500343999006A103021121F.pdf

よくある質問

妊娠中・授乳中は服用できますか?

ハイチオールは妊娠中、授乳中でも問題なく服用できます。ご不安な点があれば医師にご相談ください。

市販のハイチオールと何が違いますか?

医療用医薬品のハイチオールは、病気の治療にのみ使用することができます。市販のサプリメントなどでハイチオールを含むものはありますが、その他のビタミン群も含まれており、肌荒れや二日酔いの症状改善を狙ったものが多くなっています。

治療目的かそれ以外かで異なるため、同じように扱うことはできません。

ハイチオールを飲むと白髪が増えると聞きましたが本当ですか?

医学的な根拠のない噂です。用法用量を守って飲んでいる限りでは白髪が増えるという報告はされておりませんので、安心して服用ください。

乳糖不耐症ですがハイチオールは服用できますか?

医療用ハイチオールの中で、ハイチオール散には少量の乳糖が含まれています。これは避けるようにしたほうがいいでしょう。

それ以外のハイチオール錠40、80には乳糖水和物は含まれていないため、問題なく服用できます。事前に医師に相談してみましょう。

参考文献

独立行政法人医薬品医療機器総合機構 「ハイチオール錠40/ハイチオール錠80/ハイチオール散32%」

https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3999006A1030207/

久光製薬株式会社「医薬品インタビューフォーム」

https://www.info.pmda.go.jp/go/interview/2/6500343999006A103021121F.pdf