- ✓ プラズマシャワーは、肌の再生、殺菌、美容成分の浸透促進などに効果が期待できる治療法です。
- ✓ ニキビ、肌荒れ、毛穴の悩み、小じわ、くすみなど幅広い肌トラブルに適応します。
- ✓ ダウンタイムが少なく、痛みが少ないため、手軽に受けやすい美容医療として注目されています。
プラズマシャワーの基礎知識

プラズマシャワーとは、プラズマと呼ばれる特殊なイオン化された気体を用いて、肌の様々な悩みにアプローチする美容医療機器を用いた治療法です。この治療は、肌の表面から深部まで作用し、肌の再生能力を高めたり、美容成分の浸透を助けたりする効果が期待されています。
プラズマとは一体何?
プラズマとは、固体・液体・気体に次ぐ物質の第4の状態と定義されており、原子から電子が離れてイオンと電子がバラバラに存在する状態を指します。宇宙の99%以上はプラズマで構成されていると言われており、身近な例では雷やオーロラ、蛍光灯の中にも存在します。
- プラズマ
- 気体を構成する原子や分子が電離し、陽イオンと電子が自由に動き回る状態にある物質のこと。高いエネルギーを持ち、様々な物質に作用する特性があります。
美容医療におけるプラズマシャワーでは、このプラズマを安定的に生成し、肌に直接照射することで、そのエネルギーを肌トラブルの改善に利用します。低温度のプラズマを使用するため、肌へのダメージを抑えつつ効果を発揮することが特徴です。
プラズマシャワーの主な効果とは?
プラズマシャワーには、主に以下のような効果が期待されます。臨床の現場では、これらの効果を複合的に活用することで、多様な肌悩みに対応できることを実感しています。
- 殺菌効果: プラズマは強力な殺菌作用を持ち、アクネ菌やその他の細菌を死滅させる効果が報告されています[1]。これにより、ニキビや肌荒れの改善が期待できます。
- 肌再生・コラーゲン生成促進: プラズマが肌細胞に作用することで、線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進すると考えられています[2]。これにより、肌のハリや弾力の向上、小じわの改善が期待できます。
- 薬剤導入効果(ドラッグデリバリー): プラズマ照射により一時的に肌細胞の接着が緩み、細胞間に隙間が形成されることが知られています[3]。これにより、美容成分(成長因子、ビタミンCなど)が肌の奥深くまで浸透しやすくなり、その効果を最大限に引き出すことが期待できます。
- 美白効果: メラニン色素の生成を抑制する効果や、肌のターンオーバーを促進する効果も期待できるため、シミやくすみの改善、トーンアップにもつながると考えられます。
- 毛穴の引き締め: 皮脂腺の活動を抑制し、毛穴の詰まりを改善することで、毛穴の目立ちにくい肌へと導く効果も期待されます。
どのような肌悩みに適応する?
プラズマシャワーは、その多岐にわたる効果から、様々な肌トラブルの改善に適応します。当院では「ニキビや肌荒れがなかなか治らない」とおっしゃる患者さまが多くいらっしゃいます。実際の診療では、以下のような症状でお悩みの方におすすめしています。
- ニキビ・ニキビ跡: 強力な殺菌作用でアクネ菌を減らし、炎症を鎮めます。肌の再生を促すことでニキビ跡の改善も期待できます。
- 毛穴の開き・黒ずみ: 皮脂分泌のコントロールと毛穴の引き締め効果により、毛穴の目立ちを改善します。
- 肌のハリ・弾力の低下、小じわ: コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌の奥からハリと弾力を回復させ、小じわを目立たなくする効果が期待できます。
- くすみ・肌のトーンアップ: ターンオーバーを促進し、メラニン排出を助けることで、透明感のある明るい肌へと導きます。
- 乾燥肌・肌荒れ: 肌のバリア機能をサポートし、健康な肌状態へと導くことで、乾燥による肌荒れの改善にも貢献します。
- アトピー性皮膚炎の補助治療: 殺菌作用や抗炎症作用が、アトピー性皮膚炎の症状緩和に役立つ可能性も研究されていますが、必ず医師と相談の上、慎重に適用されます[4]。
プラズマシャワーの施術の流れと注意点
プラズマシャワーの施術は、一般的に以下のような流れで行われます。初診時に「痛みはありますか?」と相談される患者さまも少なくありませんが、多くの場合、痛みはほとんど感じられず、温かいシャワーを浴びているような感覚だとおっしゃる方が多いです。
- カウンセリング・診察: 医師が肌の状態を確認し、適切な治療計画を立てます。
- クレンジング・洗顔: メイクや肌の汚れを丁寧に落とします。
- プラズマ照射: 専用のハンドピースを使い、肌にプラズマを照射します。照射時間は顔全体で10〜20分程度です。
- 美容成分の導入(オプション): プラズマ照射後、肌の吸収率が高まっている状態で、目的に応じた美容液や薬剤を塗布し、導入します。
- 鎮静・保湿: 施術後の肌を鎮静させ、十分に保湿を行います。
プラズマシャワーは比較的安全な治療ですが、妊娠中の方、ペースメーカーを使用している方、重度の皮膚疾患がある方などは施術を受けられない場合があります。また、施術直後は肌が敏感になることがあるため、紫外線対策や保湿を徹底することが重要です。
他の美容治療との比較:プラズマシャワーのメリット・デメリット
プラズマシャワーは、他の美容治療と比較してどのような特徴があるのでしょうか。実際の診療では、患者さまの肌の状態やライフスタイルに合わせて、最適な治療法を提案することが重要なポイントになります。
| 項目 | プラズマシャワー | レーザー治療(例:IPL) | ケミカルピーリング |
|---|---|---|---|
| 作用メカニズム | プラズマによる殺菌、再生、導入促進 | 光エネルギーによる色素破壊、熱作用 | 酸による角質除去 |
| 主な効果 | ニキビ、肌再生、導入、ハリ、美白 | シミ、そばかす、赤み、脱毛 | ニキビ、毛穴、くすみ、肌のざらつき |
| 痛み | ほとんどなし | 輪ゴムで弾かれるような痛み | ピリピリ感、熱感 |
| ダウンタイム | ほぼなし(赤みが出る場合あり) | 数日〜1週間程度の赤み、かさぶた | 数日程度の赤み、皮むけ |
| 施術頻度 | 2〜4週間に1回程度 | 3〜4週間に1回程度 | 2〜4週間に1回程度 |
プラズマシャワーは、ダウンタイムが少ないため、日常生活に支障をきたしにくい点が大きなメリットです。また、肌質を選ばずに幅広い悩みに対応できる汎用性の高さも魅力と言えるでしょう。一方で、シミや深いシワなど、特定の症状に対してはレーザー治療などの専門的なアプローチが必要となる場合もあります。複合的な治療を検討することも可能です。
まとめ

プラズマシャワーは、プラズマの持つ殺菌作用、肌再生促進作用、美容成分の導入促進作用などを活用し、ニキビ、毛穴の開き、肌のハリ低下、くすみなど、幅広い肌トラブルの改善が期待できる美容医療です。ダウンタイムが少なく、痛みがほとんどないため、手軽に受けられる治療として注目されています。しかし、効果には個人差があり、施術を受ける際は医師との十分なカウンセリングを通じて、ご自身の肌の状態や目的に合った治療計画を立てることが重要です。
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よくある質問(FAQ)
- Kim, S. J., et al. (2022). Effects of Non-Thermal Atmospheric Pressure Plasma on Acne Vulgaris: A Systematic Review. Journal of Clinical Medicine, 11(5), 1431.
- Fridman, G., et al. (2006). Blood coagulation and living tissue sterilization by floating electrode dielectric barrier discharge at atmospheric pressure. Plasma Processes and Polymers, 3(8-9), 747-752.
- Isbary, G., et al. (2010). Cold atmospheric plasma devices for medical application. Clinical Plasma Medicine, 1(1), 1-13.
- Daeschlein, G., et al. (2017). Cold atmospheric plasma in dermatology: a review of the current state of clinical research. Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology, 10, 319-328.
